2016年1月31日日曜日

ヨーガ・スートラ第1章第18節

ヨーガ・スートラ第1章第18節

विरामप्रत्ययाभ्यासपूर्वः संस्कारशेषोऽन्यः

【ヴィラーマ プラッティヤ アッビャーサ プールヴァハ サンスカーラ・シェーシャハ アンニャハ】

「自分自身を分析する瞑想」を繰り返した後、さらに1段階深い瞑想である、「自分自身の分析を終えた後の瞑想」が起こります。

この瞑想では、過去の潜在的な記憶・カルマはまだ残り、解脱ではありません。

~スートラの解説~

この前の章で、サンプラニャータサマーディ(自分自信を分析する瞑想)のことが書いてありました。

この章では、もう一段深い瞑想であるアサンプラニャータサマーディ(自分自身の分析を終えた後の瞑想)のことが書いてあります。

肉体、感覚、心の変化を外から観ている存在が本当の自分自身(真我)であり、

その事実を深める瞑想です。

瞑想というのは輪廻から人を自由にすることが目的ではなく、

あくまで自分の心を収めるための練習と言われています。

なぜなら、瞑想では気付きを得ることができますが、

悟りを得ることはできません。

私たちは瞑想で得た気付きや智慧を

現実社会で実際に行動に移して体現していかなければいけません。

それは例えば、

他人に愛のある優しい言葉をかけることや、

愛のある行動をすること、日ごろから感謝の気持ちを持つことなどです。

そして最終的には人にそういったことを教えてあげるようになります。

悟りを得るために、
特別な環境で特別な修行をする必要などはないのです。

瞑想をして自分自身の心をよく見て、

気付いたことを外の世界で実行していく。

そうすることでカルマもどんどん消えていき、魂が光り輝いていきます。

それが大切なことなのです。



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2016年1月29日金曜日

ヨーガ・スートラ第1章第17節

ヨーガ・スートラ第1章第17節

वितर्कविचारानन्दास्मितारुपानुगमात्संप्रज्ञातः

【ヴィタルカ ヴィチャーラ アーナンダ アスミター ルーパ アヌガマーット サンプラッニャータヤ】

身体、五感、心、自分という順番で分析を深め、瞑想をすることで、

自分自身の真実を間違えることなくはっきり理解できます。

~スートラの解説~

私たちが普段「自分」と思っている、肉体、呼吸、五感、心が本当の自分自身ではない

ということを瞑想を通して、はっきりと理解しましょう。


☆サンプラニャータ・サマーディ(真実を理解するための瞑想)の4つのステップ


ステップ1…ヴィタルカ・サンプラッニャータ・サマーディ(物質的な世界と真我を見分ける瞑想)

物も他人も肉体も物質であり、本当の自分ではありません。

肉体と本当の自分自身(真我)の2つをはっきり見分ける瞑想です。


ステップ2…ヴィチャーラ・サンプラッニャータ・サマーディ(感覚と真我を見分ける瞑想)

私たちの感覚、呼吸など、身体の状態はいつも知覚できますが、

それらも本当の自分ではありません。

感覚は全て肉体が感じるものでり、真我ではないことを見分ける瞑想です。


ステップ3…アーナンダ・サンプラッニャータ・サマーディ(心と真我を見分ける瞑想)

心の動き、考えや感情も本当の自分ではありません。

真我は、その心の動きや考えや感情を外から観ている存在です。

自分の心と真我とを見分けるための瞑想です。


ステップ4…アスミタ・サンプラニッチャ-タ・サマーディ(自我と真我を見分ける瞑想)

どのような経験も、考えも、心も、本当の自分(真我)ではありません。

ステップ1~3で分かってきたように、真我というのは自我意識とは違います。

そのことを深く理解し、納得するための瞑想です。


追伸

普通の人は、真我など信じません。

この肉体、この意識を自分自身だと思っているからです。

この現代社会、そう思うのは当然だと思います。

なので、信じれる人だけ信じればいいと思います。

信じれない人は、

面白い考え方だなと思っていればいいんだと思います。

全ては、なるようになっているのですから。



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2016年1月27日水曜日

ヨーガ・スートラ第1章第16節

ヨーガ・スートラ第1章第16節

तत्परं पुरुषख्यातेः गुणवैतृष्ण्यम्

【タッパラン プルシャッ・キャテーヘ グナ・ヴァイトゥルシニャン】

自分自身の真実を正しく理解した時、人はどんな物や考えからも自由になるのです。

~スートラの解説~

一つ前の記事で書いた、「ヴァイラーギャの4つのステップ」の後におこる、

完全なるヴァイラーギャのことが書かれています。

本当の自分(真我)の存在に気付き、

それを受け入れ、理解したとき、

もはや何事にも執着せず、自分を縛るあらゆる束縛からも解放されて自由になることができます。

自分の魂を磨くことは、終わりのない旅路と同じです。

自分自身の真実とは、自分は不滅の真我であり、

私たちはまだ、終わりのない旅路をわずかにスタートしたばかりのところにいるのだということです。

これから私たちは、様々な段階の「愛」を学んでいくのです。

そうして、少しずつ少しずつ成長していく存在なのです。


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2016年1月26日火曜日

ヴァイラーギャ(見極め)の4つのステップ

ステップ1…冷静に分析して価値を見極める(ヤタマーナ・ヴァイラーギャ)

欲しいという思いが沸き起こったとき、

自分にそれが本当に必要かどうかを見極めることが大切です。

一時の満足感や優越感のためだけに何かを欲することがよくあります。

そこで、物事の真価を問い、欲望と必要とを見極めることが必要です。

それがヤタマーナ・ヴァイラーギャです。


ステップ2…さらに鋭く見極める(ヴァティレーカ・ヴァイラーギャ)

物事の真価の見極めが出来たことに自信を持ち、

さらに鋭く見極められるようになりましょう。

以前は欲望のままに手に入れていた物も多かったわけですが、

もはやそれらの無駄な欲望には心を奪われなくなり、

物や人に揺れ惑うことは決してありません。

自分の成長を確信し、物事を見る目を養い、さらに鋭く真価を見極めていきましょう。

それがヴァティレーカ・ヴァイラーギャです。


ステップ3…本当のことを確信する(アイキェーンドリヤ・ヴァイラーギャ)

心の雑念妄念を静め、心の散らかりを収めている状態です。

自分自身を変えることが出来るのは自分だけであることを知り、

他人からの称賛や、様々な批判にも、心は簡単に動かなくなります。

そして、ありのままの現実を受け止め、自分への理解と自信を高めていくことができます。

それがアイキェーンドリヤ・ヴァイラーギャです。


ステップ4…物や人に心を奪われない(ヴァシカーラ・ヴァイラーギャ)

物を持っていても物に心を奪われず、

誰といても他人に自分をコントロールされることがなく、

自分の幸せと自由は全て自分次第であることを知ります。

物や何者の奴隷にもならず、

誇り高く生きることで、自分に自信が満ち溢れ、

損得勘定をこえて誰かの為になることや、

常に自らの魂の学びとなることを選び、実行出来るようになります。

それがヴァシカーラ・ヴァイラーギャです。

この4つのステップをアパラ・ヴァイラーギャ(努力によって達成できる見極め)といいます。


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2016年1月24日日曜日

ヨーガ・スートラ第1章第15節

ヨーガ・スートラ第1章第15節

दृष्टानुश्रविकविषयवितृष्णस्य वशीकारसंज्णा वैराग्यम्

【ドルシュタ・アヌシュラヴィカ・ヴィシャヤ・ヴィトルシュナッシャ

ヴァシーカーラ・サンニャー ヴァイラーギャン】

目で見たり五感で感じることや、本や人から聞いたことに対しても

簡単に誘惑に負けることのないように、冷静で客観的な見極めのある心の状態でいましょう。

keep your calm and objective mind to always win over the knowledge from outside such as you see, you feel or your hear from somebody.

~スートラの解説~

ヴァイラーギャン(見極め、ありのまま見ること)はとても大切なことです。

人は欲望に駆られるていると、物事のありのままが見えなくなってしまうことがあります。

またそういうときは、物事に執着したり、失うことを不安に感じていたり、

心がとてもざわついてしまいます。

得ることばかりを考えるのではなく、

自分が与えられるものは何か、どんなものを人に与えられるようになりたいか、

そういう視点を持ってみましょう。

優しい言葉一つでも、感謝一つでも、

今すぐでも人にそれらを与えることが出来ることに気が付きましょう。



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2016年1月23日土曜日

ヨーガ・スートラ第1章第14節

ヨーガ・スートラ第1章第14節

स तु दीर्घकाल नैरन्तर्य सत्कारादरासेवितो दृढभूमिः

【サ トゥ ディールガカーラ ナイランタルヤ アーセヴィタ ドゥルダブーミヒ】

それが自然に出来るようになるまで諦めずに続けることで、心の静寂が達成されます

~スートラの解説~

前の章から続いています。

アッビャーサ(繰り返しの練習)は、

それが日々の生活の中に当たり前のように組み込まれるまで、

諦めずに根気強く続けることが大切です。

心を静かに収めるためには、

まずは何よりも、今の自分を肯定的に受け止めることから始めましょう。

ダメな自分でも、どのような自分でもとにかく許しましょう。

どこまでもどこまでも、

今の自分を肯定的にとらえてください。

そこからスタートです。

自分を許せるから、他人を許せるようになるのです。

また、自分とは異なる意見や考えも受け入れられるようになるのです。

全てを許せるようになり、受け入れられるようになったとき、

心が雑念に捕らわれることはなくなり、

心に静寂が訪れるのです。

2016年1月22日金曜日

ヨーガ・スートラ第1章第13節

ヨーガ・スートラ第1章第13節

तत्र स्थितौ यत्नोऽभ्यासः

【タットラ スティタウ ヤットナハ アッビャーサハ】

考えを静かに収め、心が真実に留まるように努力することがアッビャーサ(繰り返しの練習)です。

~スートラの解説~

考えを静かに収めることは、すぐに出来るようになることではありません。

普段から、自分の心をよく見つめて、

心が感情に流されそうになった時もあきらめずに、

心が乱れないように努力を続けることがアッビャーサです。

それは、感情を捨てるということではありません。

恐怖や怒り、悲しみに捕らわれず、

違う受け止め方を模索し、

どのような出来事も、前向きに解釈するように心がけるのです。

真我にとってマイナスな事柄など、現実には起こりません。

全ては学びであり成長のために起こるのです。

そういう考えで生きている人は、

いつも幸せと感謝を抱いて生きていけます。

そして、その幸せと感謝の波動がさらに多くの幸せと感謝を引き寄せ、

苦悩の人生から解放されるのです。

2016年1月21日木曜日

ヨーガ・スートラ第1章第12節

ヨーガ・スートラ第1章第12節

अभ्यासवैराग्याभ्यां तन्निरोधः 

【アビャーサ ヴァイラーギャービャーム タン ニローダハ】

繰り返しの練習と正しい見極めによって、苦悩の原因になる考えをケアすることができます。

We are able to care the root of the deep anguish by repeated practice and the right judgement.

~スートラの解説~

苦悩の原因になる考えを収めることがヨガであるとパタンジャリ先生は言いました。

そのためには、真実を正しく見極め、心の乱れを静めることが必要です。

心は瞑想をすることで静めることができます。

瞑想では、心の動きをしっかりと観て、それに振り回されず、意識的に心を収めることが大切です。

人は生きている限り、

雑念、妄念を生み出し続けます。

かつて仏陀は、どんな難行苦行をしても、それらを無くすことは無理であったと言いました。

そのことからもわかるように、

私たちに出来るのは、心の中の雑念妄念に捕らわれず、

心を静めることだけです。

心が静まると、心の中に愛が満ちてきます。

全てを許し、全てを愛することが出来るようになってくるのです。

なぜなら、私たちの本当の姿である真我は愛だからです。


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2016年1月20日水曜日

ヨーガ・スートラ第1章第11節

ヨーガ・スートラ第1章第11節

अनुभूतविषयासंप्रमोषः स्मृतिः 

【アヌブータ・ヴィシャヤー アサンプラモーシャ スムルティヒ】

以前に経験したことが、無くならずに心にのこっているものがスムルティ(記憶)です。

Sumuruti (storage): The memory with the experience which never get away from your mind and still there.

~スートラの解説~

スムルティとは過去にした経験が記憶されていることをいいます。

それらの中には、過去に間違って覚えた記憶も、

想像しただけの考えで心に残っているものもあります。

しかし、聖典から得られる知識によって、間違った記憶や結論は改めることができます。

そのことを「心を浄化する」と言います。


また、私たちが夜に見る夢は、記憶をベースにしているといいます。

そして、夢は私たちのカルマを解消してくれるものでもあります。

私たちが恐ろしい夢を見るのは、それを現実で経験しなくてもいいように、

夢で経験させてもらっているのです。

恐ろしい夢を見た時は、

これでカルマが一つ解消されたのだと安堵しましょう。

せっかくカルマが解消されたのですから、恐ろしい夢を後々まで引きずらないようにしましょう。


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2016年1月19日火曜日

ヨーガ・スートラ第1章第10節

ヨーガ・スートラ第1章第10節

अभावप्रत्ययालम्बना तमोवृत्तिर्निद्र

(English below)
【アバーヴァ プラテャヤー ラムバナー タモーヴリッティル ニドラー】

知識、考え、意志、特別な考えが何も浮かんでない状態がニドラー(眠り)です。

The condition of having no thoughts and remember nothing by nidra (deep sleep).

~スートラの解説~

ニドラーは深い眠り、熟睡の状態のことをいい、

夢を見ているような浅い眠りのことではありません。

深い眠りにつくとき、私たちは何にも依存せず、ただの自分になります。

外の世界とのつながりは解かれ、本来の自由な自分自身に戻っているのです。

その時の私達は意識を離れ、更に深い潜在意識すらも離れています。

超意識と言われる、真我(魂)に最も近い意識状態にいるのです。

例えば、現実がどんなにつらくても、

「とても順調です。とても幸せです。」

と超意識は感じているんです。

なぜなら、魂を成長させるために私たちはこの世界に来たからです。

それが私たちの本当の目的だからです。

現実は辛くても悲しくても、

真我は必ず「絶好調です。最高に上手くいっています。」

と感じているのです。

Nidra is the condition of deep sleep. It's different from light sleep with a lot of dreams.

When we are deeply asleep, we are not relay on anything.
You will be just yourself and completely free from everything. 

Our usual conscious is despaired and also we leave our subconscious. 
Super-consciousness is in the closest place from the soul.

We are hear in this world to grow/improve our soul.

We easily forget the true purpose, but our super-consciousness always knows it.

For example, even when you feel your life is too hard and want to get away with it, Super-consciousness says 

「Everything is going really well. I'm so happy in this situation just as it is.」
Super-consciousness always knows the real purpose, so it knows the way it is right now is the best way to grow our soul.



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ヨーガ・スートラ第1章第9節

ヨーガ・スートラ第1章第9節

शब्दज्ञानानुपाती वस्तुशून्यो विकल्पः

(English below)
【シャブダ・ニャ-ナー アヌパーティー ヴァストゥ・スーンニャハ ヴィカルパハ】

想像や妄想など、実体が本当にはないものがヴィカルパハ(疑問、迷い、葛藤)です。

Vikalpaë is immateriality such as interrogation, ambivalence, conflict.

~スートラの解説~

単なるヴィカルパハ(想像)にすぎない物が、真実と信じられていることをヴィパルヤヤ(間違った認識)といいます。

ヴィパルヤヤ(間違った認識)の正体を見破り、真実を知ることが大切です。

間違った認識というのは、無知と想像から生まれます。

無知と想像がかけ合わさると、

不安、心配、恐れ、怒り、悲しみ、妬み、憎しみなどが生まれます。

これらは私達の頭の中だけにあるもので、妄想なのです。

まだ現実には起きてもいないことを、私達は恐れてしまうのです。

その事に気が付き、真実を知りましょう。

真実を知るとは、本当の自分(真我)を知ることからはじまります。

本当の自分(真我)は、愛のエネルギーに溢れ、希望に満ちています。

決して不安や恐れを抱いたりしません。

それが本当の私達です。


The situation that vikalpaë(immateriality) is believed as a truth is Viparyaya (wrong cognition).

You have to recognize those two are different.

Viparyaya (wrong cognition) comes from empty head and imagination.

They become anxiousness, worry, fear, anger, jealousy and hate.

But those came from delusion in the first place, therefore, they are not real.

We are often stupid enough to think the delusion is the truth and seriously afraid of it.

Notice your true self and what's real.

Our true self is filled with love and hope, so we don't afraid of delusion.

You do not have to try anything hard, anything new.

Just notice your true self.


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ヨーガ・スートラ第1章第8節

ヨーガ・スートラ第1章第8節

विपर्ययो मिथ्याज्ञानमतद्रूप प्रतिष्ठम्

(English blow)
【ヴィパルヤヤ ミテャーギャーナム アタドルーパ プラティシュタム】

ヴィパルヤヤ(間違った認識)とは、心の中だけで起こる勘違いや、嘘の情報にとらわれて決めつけてしまった結論が原因となります。

Viparyaya (wrong recognition) happens because of the misconception in your mind or the conclusion by wrong information. 

~スートラの解説~

苦悩の原因の一つは、間違った認識や嘘の情報によるものであるといいます。

人間は時に自らが作り出した妄想や幻想で、怯え、不安になり、

苦しみを抱いてしまうことがあります。

実はこの世界は、いくつもの次元が存在しており、

良い未来も悪い未来も、同時に存在しています。

そして、私たちの抱く感情に応じて、どの未来へと進むかが決まるのです。

いつも幸せな気持ちでいる人は、未来も幸せな気持ちでいます。

逆に、いつも苦しみを抱いている人は未来も苦悩に苛まれてしまいます。

幸せになりたかったら、今この瞬間から幸せを感じましょう。

身の回りにある小さな幸せを見つけて、幸せだなーと心から思って下さい。

そして、最後はその幸せを感謝に結びつけて下さい。

幸せだなー、ありがたいなーと思う癖をつけましょう。

そうすることで、幸せな未来が開けていくのです。

One of the reason of anguish comes from misconception in your mind or the conclusion by wrong information.

People get horrified, worried and suffer by the scary world of own imagination.

Know that several dimensions exist in this world and there are both good reality and bad reality at the same time.
What will make things happen in our current reality is our mind.

If you always feel happy, then the future you feel happy is coming to you.

If you always feel sad, then the future you feel sad is coming to you.

Stop just hoping the future you feel happy is coming.
You have to feel happy right now for your happy future.

Happiness is in everywhere.
Whether you can find it or not is up to you.

At the end, you need to connect the happy feeling to appreciation.

Start from now, to feel happy and appreciate to things.

Your feeling brings you the future you feel the same way.




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2016年1月14日木曜日

ヨーガ・スートラ第1章第7節

ヨーガ・スートラ第1章第7節

प्रत्यक्षानुमानागमाः प्रमाणानि

【プラテャクシャ アヌマーナ アーガマーハ プラマーナーニ】

(English below)
プラテャクシャ(自分の五感で確かめたこと)、アヌマーナ(推測すること)、アーガマ(聖典や経典に記されたこと)が、正しい知識を知るためのプラマーナ(知るための道具)です。

Purate~yakusha (know and confirmed by own five senses), Anumana(guess), Argama(written in sacred book) are Pramāna (device of the knowledge).

~スートラの解説~

1.プラテャクシャ(自分の五感で確かめたこと)

自分の目で見るなど、五感で確かめたことです。

2.アヌマーナ(推測して得られる知識)

自分の目、五感で確認した情報をもとにして、推測してみてわかる知識のことです。

3.アーガマ(聖典や経典に記された知識)

自分の五感や推測では知ることができない知識を教えてくれるのが、聖典や経典に記される知識です。

以上がプラテャクシャ、アヌマーナ、アーガマの説明です。

ここで重要なのは、アーガマ(聖典や経典に記された知識)です。

聖典にはカルマとその結果の因果関係、死後の世界、生まれ変わりや輪廻などについて書かれています。

私たちの肉体は死んでも、真我である魂は死ぬことはありません。

真我は何度も生まれ変わり、輪廻を繰り返し、カルマを解消していきながら、

魂を向上させていきます。

そして、重要なことはカルマは恐れるものではないということです。

私たちの魂が、「自分は次はこれを学ぶ必要がある」と判断して、

自ら進んで輪廻を繰り返し、自分自身を磨いていくのです。


1.Purate~yakusha (know and confirmed by own five senses)

Felt and confirmed by own five senses.
By looking, by hearing for example.

2.Anumana(guess)

Guess and know by looking or other own five senses.

3.Argama(written in sacred book)

The knowledge from tradition or books, not by your own senses.

One of the most important knowledge is Argama.
Because if you get the knowledge from old books, you also understand karma, cause and effect, the world after death, a cycle of rebirth.

Our soul never die even though our body die.
Our true self is in a cycle of rebirth forever, resolve karma and improve your soul level.
The important thing to remember is that karma isn't the one you have to be afraid of.
Our soul is always willing to grow our selfs in the spiritual way.
That's why we (our soul) think and decide what we have to learn in our next lives and reborn again and again.


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2016年1月12日火曜日

ヨーガ・スートラ第1章第6節

ヨーガ・スートラ第1章第6節

प्रमाण विपर्यय विकल्प निद्रा स्मृतयः

(English below)

プラマーナ ヴィパリャヤ ヴィカルパ ニドラー スムリタヤハ

プラマーナ(知覚)ヴィパリャヤ(間違い)ヴィカルパ(想像、迷い)、

ニドラー(眠り)スムルティ(記憶)の5つがヴリッティ(考え)です。

These five are vritti(thought):
Puramana (perception), Vu~iparyaya (mistake), Vikalpa(supposition, ambivalence), nidra(sleep), smriti(memento):

~スートラの解説~

1.プラマーナ(知覚、正しい認識)

ありのままのことをそのまま知ることです。知覚、認識、理解を助ける考えのことをプラマーナと言います。

2.ヴィパリャヤ(間違い、間違った認識)

間違った情報認識が原因で、間違えたり、恐れたり、不安になってしまうことです。

3.ヴィカルパ(想像、迷い)

頭の中でいくつも考えがでてきて、迷い、疑ってしまうことです。

4.ニドラー(眠り)

考えを何も持たず、熟睡してて思い出せないような状態のことを言います。

5.スムルティ(記憶)

意識的に思い出すことも、何気なく浮かんで来る潜在的な意識も含め、私たちに記憶されている考えです。

以上の5つがヴリッティです。

人はその人の精神的なレベルによって、物事の受け取り方が違います。

ある人は失敗を次の成功の糧とし、

またある人は失敗を諦めの理由や、人を妬んだり、憎しみを抱く理由にするでしょう。

自分が成長するために全ての出来事は起こるのです。

ですから、全ての出来事を正面から受け止め、そして受け入れ、その上に立ち、

どんな時も希望と勇気を持って生きていきましょう。


1, Puramana (perception)
Notice thigs just as they are.
Puramana means helping perception,cognition,understanding.

2. Vu~iparyaya (mistake)
Making mistakes, feel fear and worry by having wrong information.

3. Vikalpa(supposition, ambivalence)
Feel lost and doubt by own wondering thoughts.

4. nidra(sleep)
Having no thoughts and remember nothing by deep sleep.

5. smriti(memento)
All the memories from both conscious and subconscious mind.


All things are taken differently depending on each spiritual level.

Someone thinks the failure is to success next time.

But someone gets jealous and take animosity because of the failure.

Everything has a reason and things happen for you to grow.

So all we can do is accept everything and never loose hope and corrage get get over things.



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2016年1月11日月曜日

ヨーガ・スートラ第1章第5節

ヨーガ・スートラ第1章第5節

वृत्तयः पञ्चतय्यः क्लिष्टाक्लिष्टाः

(English below)

【ヴリッタヤハ パンチャタッヤハ クリシュタ アクリシュターハ】

考えの動きは5つあります。
苦悩になる考えと苦悩にならない考えに分けられます。

There are five kinds of the way of thinking.
They can be divided in two, which are thoughts with anguish and without anguish.

~スートラの解説~

人の考えというのは5種類あります。

パタンジャリ先生はこの5つをまずは大きく2つに分けました。 

1.苦悩になる考え(クリシュタ)

悩み、憎しみ、嫉妬、恐れ、苦悩、これらの考えは私たちに苦しみをもたらします。

2.苦悩にならない考え(アクリシュタ)

嬉しい、楽しい、幸せという感情や、わかった、なるほどというひらめき。

新しいアイデアやひらめきなど、これらの考えは私たちに希望と勇気をもたらします。

クリシュタではなく、アクリシュタの考えを常にするように心がけましょう。

言い換えれば、マイナス思考ではなくプラス思考で生きようということです。

そうするためには、

口に出して「嬉しい、楽しい、幸せ」という言葉をたくさん使うことが一番良いです。

言霊にはパワーがあり、口に出すだけで、

心が明るくなり、さらにそう思わせるような現実を次から次へと運んできてくれる作用

があります。

良い言葉と悪い言葉、振動数の高い言葉と低い言葉、エネルギーの高い言葉と低い言葉、

様々な言い方がありますが、全ては同じです。

クリシュタか、アクリシュタかです。アクリシュタの言葉を使いましょう。

自分の考えや、言葉を意識して日々を過ごすことが大切です。

We think all the time. Worldly thoughts appear over and over, never ends and sometimes you are completely caught up in them.

But you have to notice that they are not yourself.

Upanishad in the final chapter of Veda teaches that your true self is Atma, not your thoughts.

Notice Atma, your true self. Otherwise you suffer by thinking that yourself equals wondering thoughts.

Take time to organize yourself and spend more time to be calm than involved in your wondering thoughts.

Always notice your true self and try not to loose it.

There are five kinds of the way of thinking.

First, Patanjari divided the five in to two category.

1 Thoughts with anguish
Fear, sufferance, envy, hate: These give you anguish.

2 Thoughts without anguish
Grateful, fun, happy, good knowledge or inspiration.

New good idea or inspiration give us the hope and courage.

The other way of explain this is that try to think positively not negatively.

Use the word grateful, fun and happy more.

Words have power and bring us the reality to be able to say those words more.

Good words have high energy, high vibration and give us the good reality.

Notice if your thoughts and words are positive.

Yourself and the reality around you will change if you change them.



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2016年1月9日土曜日

ヨーガ・スートラ第1章第4節

ヨーガ・スートラ第1章第4節

वृत्ति सारूप्यमितरत्र

(English below)

【ヴリッティ サールーピャム イタラトラ】

考えの動きをきちんと整理しないと、
それが本当の自分の考えと思ってしまって、人は苦悩します。

If you don't organize your mind/emotions well, you suffer because you think it is your true self.

~スートラの解説~

私たちは常に、何かしらの考えをしています。

次から次へと雑念・妄念がわいてきて、

時にはそれに捕らわれてしまうこともあります。

しかし、次々と浮かんでくるそれらの思考が、

私たち自身というわけではありません。

ヴェーダ(聖典)の最終章ウパニシャッドでは、
人の本当の姿は真我(アートマー)であると教えます。

真我、本当の自分を理解しないと、

次々と出てくる雑念と本当の自分とを区別できず、

苦悩に捕らわれてしまいます。

もし、雑念が荒れ狂うなら、考えの波を鎮めて落ち着きましょう。

自分で考えをきちんと整理して、穏やかな心で過ごす時間を少しずつ

増やしていきましょう。

真我の存在を意識し、それを見失うことのないようにしましょう。


We think all the time. Worldly thoughts appear over and over, never ends and sometimes you are completely caught up in them.

But you have to notice that they are not yourself.

Upanishad in the final chapter of Veda teaches that your true self is Atma, not your thoughts.

Notice Atma, your true self. Otherwise you suffer by thinking that yourself equals wondering thoughts.

Take time to organize yourself and spend more time to be calm than involved in your wondering thoughts.

Always notice your true self and try not to loose it.


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2016年1月8日金曜日

ヨーガ・スートラ第1章第3節

ヨーガスートラ第1章第3節

तदा द्रष्टुः स्वरूपेऽवस्थानम्

(English below)
【タダー ドラシュトフ スヴァルーペー アヴァスターナム】

心が静まる時、変化を観る者である自分自身の本当の姿を知ります。

When your mind is calm, you notice your true self which is that you are the one looking at the change.

~スートラの解説~

雑念が静まった時に、自分自身の本当の姿を知ることが出来ます。

そして、その状態に留まることができます。

それは言い換えれば、無知からの解放とも言えるでしょう。

人は怒りや憎悪、不安や苦悩、悲しみや絶望などの感情に取り込まれてしまうことがあります。

そういうとき、グッと視野は狭くなり、目先のことでさえ冷静に考えることができなくなって、

自分自身を見失ってしまいます。自分は何者で、何を成すために生きているのか、

自分が存在する理由を、見失ってしまうのです。

そんなときは、思い出して下さい。

怒りや飢え、悲しみや不安を感じているのは、あなたの真我ではなく、

あなたの肉体でしかないということを。

本当のあなたは決して傷つかず、飢えず、静寂そのものであるということを。

あなたはこの世界に、魂を磨くために来たのです。

そのために一時的に肉体に宿っている存在であるということを、思い出してください。

You are able to notice your true self when your worldly thoughts are calm.

You are also able to stay there.

That is the release from the blindness.


People are sometimes involved too much to the self emotions such as anger, animosity, worry, anguish, sadness and depression.

When you are involved with the emotions, you have a narrow view of things and it is very hard to be calm to see things even in front of you.

You are lost and don't know what to do in your life.

You don't know why you exist.

But you need to remember then.

Your emotions are not yourself.

It's not your true self but just your body.

Your true self is not hurt or hungry, but always silence.

You came to this world to shine up your soul.

Always remember that your body is temporary used for the soul.



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ヨーガ・スートラ第1章第2節

ヨーガ・スートラ第1章第2節

योगश्चित्तवृत्तिनिरोधः

(English below)
【ヨーガハ チッタ ヴルッティ ニローダハ】

ヨーガとは、心の動きを静かに収めることです。
Yoga is to calm your mind.

~スートラの解説~

二ローダとはサンスクリット語で、

止める、収める、静かにするといった意味があります。

心を止める、収める、静かにするということは、

単に雑念を静め冷静になるということだけではありません。

真意は、客観的に自分の心を見て、

それを通し、私たちの本当の姿である真我(アートマー)の存在に気が付くことです。

私たちは誰もが魂を成長させるためにこの世界にやってきています。

その真実を受け止めた時、誰もが自由への扉を開けることができます。

Nirodha means stop, calm down or quiet down in Sanskrit.

It means more than just impassivity by getting lid of worldly thoughts.

The true aim is to notice your true self(Atma).

We all came to this world to grow our souls.

All of us is able to open the door to the freedom when you notice the truth.



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2016年1月7日木曜日

ヨーガ・スートラ第1章第1節

ヨーガ・スートラ第1章第1節

अथ योगानुशासनम्

(English below)
【アタ ヨーガーヌシャーサナム】

さあ、これからヨガを説明しましょう!
Let's explain about yoga!

~スートラの解説~

この「アタ」という音から195個の詩(ヨーガスートラ)が始まりました。

アタという音はオーム(聖音)と同じで、世界ではじめて起こった音です。

その音は、時間を超えて後世の多くの人々に、

祝福と吉兆が訪れるようにとの願いが込められています。

ここから、ヨーガスートラが始まっていきます。

~yoga-sutra~

195 poems begun from the sound of 「ATA」.

ATA is the same as the sacred sound,  Aum, the first sound of all.

This sound is used to send the benediction and fortunate sign by getting across the time and reaches after ages.

This is the beginning of yoga-sutra.


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2016年1月5日火曜日

聖者パタンジャリ

聖者パタンジャリはインドに実在していた人物です。

現代でもパタンジャリ先生として親しまれています。


インドではパタンジャリ先生は聖者であり、

ビシュヌ神の使いで守り主である、

千の頭を持つ聖なる白蛇(アナンタ)の生まれ変わりと言われています。

また、ヨガの創始者であるシヴァ神がヨガについて語っているところを盗み聞きしてしまったため、

シヴァ神によって、人間にヨガを広める使命を課されたと言われています。


他にもパタンジャリ先生の不思議なお話が後世に伝えられています。

人に生まれ変わるために母親が必要だった白蛇のアナンタは、

ある日、水辺で祈りを捧げるゴニカという女性と出会いいました。

ゴニカは手を合わせて男の子が欲しいと祈っていたのです。

そこでアナンタはそっとゴニカの手の中へ入ったのです。


ゴニカが目を開けて手のひらを見ると、小さな白蛇がいまいた。

その白蛇が小さな人へと変わっていきました。


ゴニカは手を合わせた仕草(anjali)、のとき、ぽとり(pat)と天から落ちてきたので、

それに由来してその子に「patanjali:パタンジャリ」と名前をつけました。

パタンジャリとは、人々のために天から祈りの合掌の中に落ちて、

たくさんの人々の苦しみを救ったという意味の名前なのです。


パタンジャリ先生の三つの功績

①人間が生きるために必要な智慧の集大成「マハーバーシャ(文法大解説書)」を記した。

②心の健康を整えるための教え「アーユルヴェーダのお教え」を記した。

③心の健康と幸福を得るための方法である「ヨーガスートラ」を記した。



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2016年1月2日土曜日

心を収める方法

ヨガでいう心を収めるとは、考えを上手に使えるようになることです。
私達は普段、無数の思考にさらされています。
そこで、苦悩や混乱に繋がるような頭の中の思考を静める必要があります。
そうすることで、本当に考えるべきことを見据えることが出来るようになるのです。
それが心を収めるという意味です。
研ぎ澄まされた知性で真実を深く考え、
苦悩や恐れ、憎しみや嫉妬の原因となる考えに向き合い、
それらに簡単に振り回されないようにしましょう。
普段の行いを正し、ヨガを学び、自分を磨くことでそれは可能になります。



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サマーディ(悟り)の状態

心が整理整頓され、真実をみることができる状態をサマーディと言います。
サマーディはYogaの悟りと言えます。
もう少し詳しく言うと
無知や混乱がなく、自分と世界の真実をはっきりと見ることが出来て、
それを抵抗せずに受け入れ、どこにいてもどんな条件でもくつろぐ自由があることが悟りの状態です。
そうした悟りの状態にいる人は、
すべてに納得できる心の大きさと広さをもっていて、いつも自由な自分でいることができます。
物事の真実を見るために心は澄みきった状態にあり、
それはすなわち、恐れも悩みも苦悩も憎しみも嫉妬もない心の状態だということです。
誰かの敵になることがなく、誰のことも敵として見ることがない。
調和に生き、抱える悩みがない状態。
そういう自分を作るのがYogaです。



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