2016年2月7日日曜日

ヨーガ・スートラ第1章第24節

ヨーガ・スートラ第1章第24節

क्लेश कर्म विपाकाशयैःपरामृष्टः पुरुषविशेष ईश्वरः

【クレーシャ カルマ ヴィパーカーシャヤイヒ アパラームルシュタハ プルシャ・ヴィシェーシャ イーシュヴァラハ】

苦悩や過去に自分がした行いの結果に関わらず、

カルマの法に縛られない自由な存在がイーシュヴァラ(自然の摂理)です。

 ~スートラの解説~

人間というのは、自然の摂理と一体の存在です。

ですから、本来はカルマや輪廻に縛られない存在なのです。

しかし、人間は悩み苦しみながら生死を繰り返す輪廻に縛られています。

なぜなら、人間は無知だからです。

本当の自分(真我)を知らないため、混乱や不安、恐れを抱いてしまうのです。

無知が混乱を生み、混乱が妄想を生み、妄想が苦悩を生み、

苦悩が人を行いに駆り立て、カルマ(業)を生みます。

そしてカルマを解消するために、

自ら進んで人生を何度も何度もやり直しているのが、私たちです。

カルマという業を背負って、それを磨くために何度もこの世界にやってきます。

私たちはそうして魂を磨いています。

そして、ある程度魂が磨かれた人は、

ヨガ哲学やバガバットーギーター、精神論の本、何らかの指導者や宗教などを通して、

「真我」という存在を知り、それを受け入れて自分の人生に取り入れるようになるのです。


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