2016年2月10日水曜日

ヨーガ・スートラ第1章第27節

ヨーガ・スートラ第1章第27節

तस्य वाचकः प्रणवः

【タッシャ ヴァーチャカフ プラナヴァハ】

オームなどの聖音はイーシュヴァラ(自然の摂理)の一つです。


 ~スートラの解説~

オーム(聖音)という音は、サンスクリット語のア、ウ、ムという3つの音から出来ています。

1.「ア」は目覚めている状態で、観ている物と観られているものが区別できる状態です。

2.「ウ」は夢を見ている状態で、観ている物と観られているものが入れ替わったりする状態です。

3.「ム」は熟睡状態で、観ている物も観られているものもない、なにも認識できない状態です。

これらの状態、すべてに浸透している存在がイーシュヴァラです。

この世界は音と形から出来ています。

世界にある言語、世界に起こる現象のすべてが「あ」から「ん(ム)」の音の間で終わります。

ヒンドゥー教では「はじめにオームがあった」と言いますし、

キリスト教では「はじめに言葉ありき」と言います。

日本では言霊という文化があり、

言葉には霊的な力があるというような捉え方がされています。

実際に、言葉、音には波動があります。

そして良い波動をもつ音や言葉があり、

それがオームやマントラや、仏教で言う真言です。

普段私たちが使っている言葉にも、波動があります。

前向きな言葉、肯定的な言葉、感謝の言葉などは波動が高く、良い言葉ですので、

そういう言葉をたくさん使うようにしましょう。

そうすれば、普段からマントラや真言を唱えているのと同じになり、

良い現実が展開されていくでしょう。

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