2016年2月23日火曜日

ヨーガ・スートラ第1章第37節

ヨーガ・スートラ第1章第37節

वीतराग विषयम् वा चित्तम्

【ヴィータラーガ・ヴィシャヤン ヴァー チッタン】

こだわりを手放し、欲望の対象から自由になりましょう。 

~スートラの解説~

心を忙しくする執着を解き放つことが、

心を静かに収めることに繋がるとパタンジャリ先生は言いました。

人は様々な欲望を持っており、時には強い欲求に掻き立てられることもあります。

物や人に執着していたり依存していたりすると、

思い通りにいかない苛立ちや、失うことへの恐怖・不安によって、

心がざわついてしまい、澄んだ落ち着きのある心でいることができません。

自分は何かに心を奪われていないだろうか?

ときどき、そう自分に問いかけてみてください。

しかし、

それは何も全ての欲を捨てなさいと言っているわけではないのです。

何事も中道が大切で、両極端ではいけません。

真ん中が一番いいのです。健全な欲はいいのです。

私たちはこの俗世間で、少しずつ魂を磨いていく存在です。

生まれた時代、生まれた場所、

そこに適応して、少しずつ善なることをしていく存在です。

今この時代に生きている私たちは、昔のように衣一枚で山奥で修行をするというようなこと

ではなく、

今のこの環境で、執着から自由になる必要があるのです。

何でも手に入り、物が大量にある世の中で、

それはある意味、難易度は高いかもしれませんね。

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